低電力モードはiOS 9から導入されましたね。それ以来、私は外出先ではほとんど低電力モードだったりします。2台持っているので電池切れを起こすことはほぼないですが...。
今回は、以前書いた以下の記事の手法を紹介したいと思います。
注意
この手法はrootファイルシステムの改変を行います。また、一歩間違えるとブートループを引き起こす可能性があります。全て自己責任で行うようにしてください。
まず、上記のようにrootfsへ書き込みが必要なので、脱獄します。(ファイルを直接改変してしまうので、厳密には脱獄しなくても動きます。)
そして、以下の領域に移動します。
/System/Library/Watchdog/ThermalMonitor.bundle/{Device名}.bundle
Device名は、例えばiPhone 8ならD20APとなります。
詳しくはこちらのDevice Model名を参考にしてください。
この領域にあるInfo.plistに対して改変を行います。
書き換えの対象は、powerSaveParams内にある、CPULowPowerTarget(または maxCPU)と、maxGPUになります。
CPUの項目は、iPhone 8ではCPULowPowerTarget、iPhone 6sではmaxCPUとなっていました。違いはよくわかりませんが、数値がかなり異なるので書き換える際は気をつけて下さい。
この数値を書き換えることで、低電力時のCPU/GPUのパワーを変更することができます。例えば、この数値を上げると通常の低電力モード時よりも性能が上昇、逆に下げると通常の低電力モード時よりも性能が低下します。
オーバークロックはできないようで、上昇値には限界があります。また、maxCPU/maxGPUは0にしても全く動かなくなることはありません。(CPULowPowerTargetは不明)
ただ、あまり性能を下げ過ぎると低電力モードにした途端使い物にならなくなるのでほどほどにしましょう。iPhone 8だと、数値を1/10でマルチCPUスコアがA7デバイス程度まで下がります。
書き換えたら再起動で適用されます。
低電力モードでないときは特に変化はないので注意してください。